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●冗談じゃない! 第4回 (1)

□ 前回までの粗筋――
圭太が結婚したのは、20歳年下の絵恋。
しかし、絵恋の母・理衣は圭太が20年前に付き合っていた恋人だった。
理衣は夫の浮気が原因で家を出て、圭太たちの新居に押しかけ同居。
日本に来たのは、広瀬の浮気が原因だった。
それを知った絵恋は、両親を仲直りさせるべく、フランスへ飛んだ。
□ 成田国際空港・ラウンジ
絵恋が窓越しに自分が乗り込む飛行機を見ながら――
絵 恋「そう、ちょっとパパに会ってくる」
□ 圭太のマンション・リビング
圭 太「って、フランス行くわけ!?」
絵恋の声「パパとマモンのこと、放っておけないもん」
理衣、圭太の握る受話器に耳をくっつけている。
圭 太「いきなり過ぎるだろ、絵恋……」
絵恋の声「何度も携帯にかけたよ」
圭 太「仕事中で出られなかったんだ」
受話器の向こうでフランス語のアナウンスが聞こえる。
絵恋の声「じゃ、ママのこと、よろしくね」
圭 太「!? ちょっと待って」
電話、切れしまう。
圭 太「――」
受話器を降ろすと、理衣の顔がすぐ目の前にあった。
圭太、慌てて離れる。
理 衣「ったく、絵恋ったら……」
圭 太「ったくじゃないでしょ!? お義母さんのためにフランスに行ったんですよ!」
理 衣「あ、そうか」
圭 太「なんですか?」
理 衣「ということは、絵恋の分は作らなくていいんだ」
圭 太「……」
理 衣「今夜は二人っきりってことね」
圭 太「――」
理衣、ふふ。
圭 太「(呟く)……冗談じゃないよ」
□ 圭太のマンション・全景
――朝。
目覚まし時計のアラームが鳴っている。
□ 同・寝室
圭太、手さぐりで目覚ましを止め、再び布団に潜り込む。
が――すぐに顔を出し、時計を見る。
圭 太「(ゲッ)冗談!」
慌てて飛び起きる。
□ 同・リビング〜玄関
理衣、台所に立ち、朝食の用意をしている。
圭太、ネクタイを絞めながらバタバタやってくる。
理 衣「食べてかないの?」
圭 太「結構です」
理 衣「あと十分早く起きればいいのに……」
圭 太「……」
理 衣「昨日部屋に籠もって何してたの?」
圭 太「接客マニュアルを覚えてたんです」
理 衣「付け焼刃で覚えたってしょうがないでしょ」
圭 太「覚えなきゃしょうがないでしょ」
理 衣「せっかく二人っきりの夜だったのに……」
圭 太「(ため息で)行ってきます」
と、玄関へ向かう。
理 衣「(送りに出て)今日は何時に帰ってくるの?」
圭 太「――。あのね……」
理 衣「(笑って)そんな顔しなくたっていいじゃない」
□ 同・表の廊下
圭太、ムッとなって出てくると、隣の朗も出てきたところ。
圭 太「お早う」
朗  「……よう」
圭太、更にムッ。
理 衣「(玄関から顔を出し)行ってらっしゃーい!」
と、投げキッス。
圭 太「――」
朗、ビックリして見ている。
圭 太「(ムッ。朗に)ああいうキャラだから、気にするな」
朗  「関係ないね」
と、エレベーターホールへ向かう。
圭 太「……」
理衣、ニコニコ手を振っている。
圭 太「ったく……」
と、急ぐ。
が、目の前でエレベーターのドアが閉まる。
朗、無表情に手を振っている。
圭太、ムカムカ!
□ タイトル
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(2)へ続く

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