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●冗談じゃない! 第6回 (1)

□ 前回のラスト――
圭太が理衣の元カレ!? 騒動。
理衣のウソで切り抜ける。
圭太、絵恋に心苦しさを感じて――
□ 圭太のマンション・全景
――朝。
□ 同・リビング
圭太、絵恋、理衣、香恋、世恋、未恋、朝食を摂りながら――
香 恋「なんだ、圭太がマモンの元カレじゃなかったんだ」
未 恋「つまんない」
絵 恋「(笑って)つまんないじゃないよ、そうだったら大変だよぉ」
圭 太「(心苦しく)……」
理 衣「……」
香 恋「(理衣に)ね、元カレってどんな人?」
理 衣「教えない」
香 恋「ケチ」
世 恋「(心配そうに)マモン、パパと別れてその人と結婚するの?」
絵恋、理衣を見る。
理 衣「(笑って)どうして? パパとはうまく行ってるよ」
未 恋「だったらどうしてパパと一緒に帰らなかったの?」
理 衣「マモンは日本担当。キュベ・リエーを売り込むの」
絵 恋「だからSGフーズの杉田さんと会ってたの?」
理 衣「そうよ。いい加減にしなさいよ、尾行なんか」
未 恋「だって……」
香 恋「圭太は元カノいないの?」
圭 太「――」
絵 恋「いなかったら気持ち悪い」
理 衣「そうよ」
圭 太「……」
世 恋「今も会ったりしてるの?」
圭 太「し、してないよ」
未 恋「どんな女の人と付き合ってたの?」
圭 太「(困って)そういう話はいいんじゃない?(しなくても)」
香 恋「参考に聞かせて」
世 恋「聞かせて」
未 恋「聞かせて」
理 衣「聞かせて」
絵 恋「聞かせて」
圭 太「――」
香 恋「絵恋みたいに歳の離れた彼女がいたことある?」
圭 太「いや……」
絵 恋「(圭太を窺っている)……」
圭 太「なかったよ」
絵 恋「じゃ、同い年が多かったの? それとも年上好きだったの?」
香恋たちも興味津々、圭太を見る。
圭 太「――。絵恋はどうだったの?」
絵 恋「私は同年代ばっかりだよ」
香 恋「(頷き)趣味変わった」
世 恋「圭太のどこがいいの?」
絵 恋「え……」
圭太、!?
香 恋「(頷き)パパがいない友だちで年上が好きな子はいるけど」
世 恋「ファザコンね。絵恋は違うでしょ?」
未 恋「ファザコンじゃなくても年上に惹かれるでしょ。同年代の男の子って幼く見えるし」
圭 太「(微苦笑で)未恋ちゃんでもそうなんだ」
未恋、真顔で頷く。
絵 恋「未恋の言う通り。圭太の大人のとこ、好き」
世 恋「友田くんじゃ頼りなさすぎだもんね」
□ フラッシュ
友田、くしゃみ。
□ 元のリビング
絵 恋「圭太、ちゃんと叱ってくれたし、でも見た目は歳の割には若いし」
圭 太「(苦笑)……」
香 恋「色、黒いけど」
世 恋「融通も効かないし」
絵 恋「プライドが高すぎるところが玉にきずだけど」
圭 太「……」
理 衣「パシフィック電機に残ってりゃよかったのに」
圭 太「地方の営業所になんか行きたくないですよ」
理 衣「だけど、再就職先は技術系じゃない」
圭 太「(ムッと)今は、です。現場を知って、本部でシステム構築をやらせてもらいます」
理 衣「(笑って)そうやってムキになるところがプライドが高いというか……」
絵 恋「(引き取って)いいとこじゃない?」
圭 太「(咳払いして)僕の話題はいいよ。香恋ちゃんたちはお義母さんが帰るまでいるつもり?」
未 恋「はい」
圭 太「学校は?」
世 恋「勉強道具は持ってきたし」
圭 太「(理衣に)大丈夫なんですか?」
理 衣「そうね。(香恋たちに)あなたたち、せっかく日本にいるんだか何か目標を立てれば?」
世 恋「歌舞伎見に行きたい」
理 衣「素晴らしいわ」
香 恋「恋がしたい」
□ フラッシュ
友田、くしゃみ。
□ 元のリビング
未 恋「私も」
□ フラッシュ
くしゃみする――朗。
□ 元のリビング
絵 恋「(呆れ顔で)どうぞご自由に」
テレビではいつものテレビショッピングがオンエア中。
バーベキューセットを紹介している。
圭 太「(呆れ顔で)……」
□ ファミレス“ベル・ファミーユ”・店内
圭太、働いている。
客が入ってきた。
圭太、笑顔で――
「いらっしゃいませ」
その笑顔がこわばる。
入ってきた客は、パシフィック電機の佐々木と久保だったのだ。
佐々木「(も驚いて)高村くん……何……(と、圭太の全身を見る)」
圭 太「(マニュアル通りに)いらっしゃいませ。禁煙席ですか、喫煙席ですか?」
佐々木「禁煙で……」
圭 太「あちちのお席へどうそ」
と、案内していく。
佐々木「SGフーズに入ったんじゃないの……」
圭 太「……ここはSGフーズの経営です」
久 保「(ニヤついて)しかし、ファミレスで店員やってるとは思いませんでした」
圭 太「……」
圭太、佐々木たちを席に案内し、メニューを渡す。
久 保「お蔭さまで、次のプロジェクトのチーフになりました」
圭 太「(笑顔で)ご注文お決まりになる頃にお伺いします」
と、一礼して戻っていく。
圭 太「(ムカムカ、ブツブツ)なにがお蔭さまでだよ」
大西さん、圭太の顔に、?
圭 太「あそこお願い出来ますか?」
大西さん「誰なの?」
圭 太「……元上司と部下」
大西さん「なるほど」
圭 太「だから……」
大西さん「ヤです」
圭 太「――。ヤ、って……」
大西さん「上がりなんです。お疲れさまー」
と、事務室に引っ込んでしまう。
圭 太「――」
圭太、佐々木たちを見る。
佐々木たち、圭太を見ていたが、慌てて目を逸らして打ち合わせ風。
圭 太「……」
近くの席から子供の泣き声。
見ると、子供が料理をひっくり返し、母親が子供を叱責している。
圭 太「……」
冴 子「(後ろにいて)行って下さい」
圭 太「あ、はい……」
と、母子の席へ行く。
圭 太「(笑顔を作って)大丈夫ですよ」
母 親「私やりますから、ちょっとお願い」
と、泣き叫んでいる赤ん坊を圭太に渡される。
圭太、慌てて抱き留める。
子供、圭太の顔を見て、泣き止むどころか火がついたように更に激しく泣く。
圭太、どうしていいか判らず、あやす。
冴子、思わず手伝いに行こうとするが――
他の従業員が圭太を手伝う。
圭太、ぎこちなく子供をあやす。
冴 子「(見て)……」
佐々木たちが圭太を見ている。
圭 太「(呟く)……冗談じゃないよ」
□ タイトル
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(2)へ続く

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