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| □ 沢井写真館・全景 | |
| 華やかな笑い声が聞こえている。 | |
| □ 同・スタジオ | |
| 晶、桃香たち数人の舞妓がたくさんのスチール写真を見ながらワイワイと話している。 | |
| 秀輝もいるが、ボーッと桃香たちを見ている。 | |
| 志乃がお茶を運んでくる。 | |
| 志 乃 | 「お喋りもええけど、そろそろ演し物決めんとあかんえ」 |
| 桃 香 | 「今年のお化けは新撰組でええんやないですか?」 |
| 秀 輝 | 「お化け!? 新撰組のお化けが出るんか!?」 |
| 晶 | 「(ジロッ)秀輝、あんたさっきから桃香さんのことばっかり見てたやろ」 |
| 秀 輝 | 「ええ匂いするんやもん」 |
| 晶、秀輝の頭を引っぱたく。 | |
| 志 乃 | 「(苦笑して)京都にはな、節分にいろんな仮装して楽しむ習慣があったんや。今はうちらの世界でしかやってへんけど、なんとかみんなで楽しめるようにしよう思うてるんや」 |
| 秀 輝 | 「仮装……」 |
| 桃 香 | 「ホラ、去年の……」 |
| と、写真を見せる。 | |
| ----宮本武蔵の恰好をした桃香、佐々木小次郎の恰好をした志乃、魔女の恰好をした晶などが写っている。 | |
| 秀 輝 | 「ふうん」 |
| 晶 | 「新撰組はみんな同じ恰好やろ? それもつまらへんなあ」 |
| 桃 香 | 「着物やのうて、洋服のほうが楽しおす、『ベルサイユのバラ』はどないです?」 |
| またまた喧々諤々。 | |
| 志乃、微笑ましく見ている。 | |
| と、晶が振り返り―― | |
| 晶 | 「そうや、ママ、佐竹さんにも参加してもらお!」 |
| 志 乃 | 「(ビックリ)へ?」 |
| 晶 | 「人数多いほうがええやろ? 佐竹さん、誘うて」 |
| 志 乃 | 「――」 |
| □ フラッシュ | |
| ──前回のラストシーン。 | |
| 女性が、涙が溢れそうな目で、圭吾の腕を掴んで揺する。 | |
| 志乃、呆然と見ている。 | |
| □ 元のスタジオ | |
| 志 乃 | 「……」 |
| 晶 | 「今日料理教室やろ? 忙しいかもしれへんけど、佐竹さんに聞いてくれへんか?」 |
| 志 乃 | 「(曖昧に)……へえ」 |
| □ 遊山寺・調理場 | |
| 志乃が入ってくる。 | |
| 遊心と生徒たちと談笑していた圭吾、笑顔で会釈する。 | |
| 志乃、圭吾が正視できず、会釈していつものテーブルへ。 | |
| 圭吾、? | |
| 遊心も怪訝に見る。 | |
| 生徒1 | 「佐竹さん、うちの子がどうしても野菜を食べてくれへんのです。ええメニューありまへんか?」 |
| 圭 吾 | 「そうやなあ」 |
| 生徒2 | 「スパゲッティは? 野菜をうまく使うて……」 |
| 遊 心 | 「ええかもしれん。佐竹さんは京都に戻ってきはる前はイタリアンのシェフやってはったんや」 |
| 志 乃 | 「……」 |
| 圭 吾 | 「(気乗りせず)イタリアンやのうても和食で……野菜団子はどないですか? 洋風な言い方したら野菜たっぷりハンバーグや」 |
| と、志乃を見る。 | |
| 志乃、スッと目をそらす。 | |
| 生徒たちは喜ぶが、圭吾は志乃を気にして―― | |
| □ 八坂通り | |
| 志乃がため息で帰ってくる。 | |
| 志 乃 | 「……」 |
| □ 沢井写真館・居間 | |
| 着物に着替えている志乃、フト、手を止めて―― | |
| 志 乃 | 「誰やて?」 |
| と、晶を振り向く。 | |
| 晶 | 「判らへん。聞いても答えへん」 |
| 志 乃 | 「……その女の人、秀輝くんのお母さんと話してたんか?」 |
| 晶 | 「(頷き)ママのこと、色々聞いてたらしいわ。もしかして、探偵?」 |
| 志 乃 | 「……なんで調べられなあかんのや?」 |
| 晶 | 「判れへんけど……」 |
| 志 乃 | 「……」 |
| □ フラッシュ | |
| 畑で圭吾と一緒にいた女性。 | |
| □ 元の居間 | |
| 志 乃 | 「……」 |
| □ タイトル | |
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(2)へ続く |
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