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| □ 前回までの粗筋 | |
| 浩介のN | 「思えば、長い戦いだった。僕は実の父親に二度、花嫁を奪われた」 |
| ――浩介と加子の結婚式。 | |
| 浩造が加子を奪う。 | |
| ――浩介と今日子の結婚式。 | |
| 浩造が今日子を奪う。 | |
| 浩介のN | 「一度は奪い返したが、それは僕の勘違いだった」 |
| ――浩造と今日子の結婚式。 | |
| 浩介が今日子を奪うが........。 | |
| 浩介のN | 「愛するママが僕を奪ったこともあった」 |
| ――浩介と未来の結婚式。 | |
| 今日子が浩介を奪い、ア然となる浩造。 | |
| 浩介のN | 「........結局は親父の許に戻っていったが」 |
| ――前回より。 | |
| 浩介のN | 「しかし、親父が僕の実の父親でないことが判明し、戦いはついに終結の時を迎えた」 |
| ――新東京国際空港で浩造を見送る今日子。 | |
| 浩介のN | 「親父はアメリカに去り........」 |
| ――浩介と今日子の二度目の結婚式。 | |
| 浩介のN | 「僕と今日子は、二度目の結婚式。すべてが丸く納まる、ハッピーエンドだと思った。ところが――」 |
| ドンドンと二階のガラスを叩く加子。 | |
| みんな、ア然。 | |
| 加子、浩介を奪うと思いきや、今日子の手を引っ張って飛び出す。 | |
| 浩介のN | 「加子さんは僕を奪いに来たんじゃなかった」 |
| 教会の外――加子、今日子をリムジンに押し込む。 | |
| 浩介のN | 「そんなバカな!」 |
| 浩介、走り去るリムジンを呆然と見送る。 | |
| □ 古田クリニック・表の廊下 | |
| 龍一が急いでやって来る。 | |
| ――ドアに、“本日休診”の札。 | |
| しかし、龍一、構わず入ってゆく。 | |
| □ 同・受付 | |
| 康子が待ち構えていた。 | |
| 龍 一 | 「加子さん、何だって!」 |
| 康 子 | 「あれ、ウソ」 |
| 龍 一 | 「ウソ!?」 |
| 康 子 | 「龍一さんに会いたかったの」 |
| と、デスクの上に乗ってスカートを捲る。 | |
| 龍 一 | 「――。それどころじゃないの。加子さんは」 |
| 康 子 | 「ちょっと出てくるって、それきり」 |
| と、龍一の股間に手をのばす。 | |
| 龍 一 | 「それどころじゃなんだって」 |
| 康子、ジトッと上目使い。 | |
| 龍 一 | 「(迷うが)........じゃ、ちょっとだけ」 |
| と、ズボンを脱ごうとする。 | |
| その時、ドアが開く。 | |
| 龍一、ギョッと振り返る。 | |
| 紀子が目を丸くして立っている。 | |
| 龍 一 | 「紀子ちゃん!?」 |
| 紀子、龍一を引っぱたいて飛び出してゆく。 | |
| 龍 一 | 「(呆気に取られ)何で彼女が!?」 |
| 康子、首をくすめる。 | |
| □ 加子のマンション・表の廊下 | |
| 未来が明日香と一緒にやって来る。 | |
| チャイムを鳴らす。 | |
| 返事はない。 | |
| 未 来 | 「いるわけないよね」 |
| 明日香 | 「ないよね」 |
| 未 来 | 「帰ろうか」 |
| 明日香 | 「つまんない。ママがパパと一緒に逃げればよかったのにィ」 |
| 未 来 | 「そうすればよかったね」 |
| 二人、去ってゆく。 | |
| □ 同・中 | |
| 加子、いる。ウェディングドレス姿の今日子の口を塞いでいる加子が、いる。 | |
| 今日子、抵抗するが身動き出来ない。 | |
| 加子、未来たちが去った気配に手を離す。 | |
| 今日子 | 「加子さん、何考えてンの!?」 |
| 加 子 | 「(瞶めて)裏返しだったの」 |
| 今日子 | 「え?」 |
| と、自分のドレスを見る。 | |
| 加 子 | 「“大嫌い”の反対」 |
| 今日子、たじろがず、じっと瞶め返す。 | |
| 加 子 | 「........え?」 |
| 今日子 | 「私も........“大嫌い”の反対」 |
| 加 子 | 「........」 |
| 今日子と加子、瞶め合って―― | |
| □ 佐伯家・浩介の部屋 | |
| 浩介、タキシード姿のまま、ベッドに転がっている。 | |
| 浩 介 | 「(ため息で)........」 |
| 浩介のN | 「そんなことになっているとは、夢にも思わなかった」 |
| □ タイトル | |
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(2)へ続く |
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