| 1 前回までのダイジェスト |
| 2 瑠璃のマンション・全景(朝) |
| 一週間後。 |
| 3 同・室内 |
| 七瀬、瑠璃、朗が朝食を取っている。 |
| 瑠璃、明るく美容室の噂話などしている。 |
| 瑠 璃 |
「……でね、そのお客さんの注文全部聞いてたら、すごい髪形になっちゃって」 |
| ぼんやりしている七瀬。 |
| 瑠 璃 |
「七瀬、聞いてる?」 |
| 七瀬 | 「え?」 |
| 瑠 璃 |
「もう……もしかして寝てた?」 |
| 瑠璃の心の声 | 「心配/七瀬/ずっと元気ない」 |
| 七 瀬 |
「(嬉しい。微笑んで)ごめん、瑠璃」 |
| 朗 | 「淋しいんでしょ。コースケさんから連絡なくて」 |
| 七 瀬 |
「(不意を突かれた感じで)え?」 |
| 瑠 璃 |
「どういうこと? 七瀬、コースケさんと何かあったわけ? |
| 朗 | 「何かって何?」 |
| 瑠 璃 |
「やあね。子供は聞かなくていいの」 |
| 朗 | 「自分で言い出したんだろ」 |
| 瑠 璃 |
「この……生意気朗!」 |
| 瑠璃が朗をくすぐったりと、二人で盛り上がる。 |
| 七瀬、頬が緩むが、ふと真顔になって。 |
| × × × |
| フラッシュ(七瀬の回想) |
| 水族館の水槽の前。 |
| 七瀬にキスしている恒介。 |
| × × × |
| 七瀬の心の声 | 「……恒介さん。どこにいるの」 |
| 4 □□県□□島 |
| 恒介、森の中を歩いている。 |
| やがて、目の前が開ける。 |
| 恒 介 |
「(何かを発見して)……!」 |
| 恒介の視線の先。 |
| 古びた洋館がひっそりと立っている。その向こうに |
| 海が見える。 |
| 恒 介 |
「……」 |
| 5 とある公園など(ヘンリーのアパート近く) |
| ヘンリーがマジックの練習をしている。 |
| 背後に高村刑事。 |
| 高村刑事 | 「なぜ西尾を突き落としたと言った?」 |
| ヘンリー | 「覚えてないって言ったでしょう」 |
| 高村刑事 | 「本当は火田七瀬を庇おうとしたんじゃないのか」 |
| ヘンリー | 「(手を止め、振り返り)違いますって。しつこいなあ」 |
| 高村刑事 | 「……まあいい。(メモを取り出して)彼女は、友人の部屋に居候してるんだったな」 |
| 高村刑事、踵を返して歩き出す。 |
| ヘンリー | 「(その背中に)七瀬ちゃんのことは放っておいてくれ」 |
| 高村刑事 | 「(立ち止まり)君たちの疑いは晴れたんだ。警察には、何もできやしないよ」 |
| 高村刑事が去る。見送るヘンリー。 |
| ヘンリー | 「……七瀬ちゃんに何かしたら、俺が許さない」 |
| 6 瑠璃のマンション・瑠璃の部屋の玄関 |
| 七瀬、出かけていく瑠璃と朗を見送る。 |
| 七 瀬 |
「行ってらっしゃい」 |
| 瑠璃・朗 | 「行ってきまーす」 |
| 7 同・入り口 |
| 朗と瑠璃が出てくる。 |
| 瑠 璃 |
「車に気をつけてね。知らない人についてっちゃダメだぞ」 |
| 朗 | 「(苦笑)はいはい」 |
| 互いに手を振り合い、左右に別れる二人。 |
| 朗を追う視線−−−高村刑事である。 |
| 高村刑事 | 「……!?」 |
| 8 同・室内 |
| 七瀬、台所で皿を洗っている。と、手が滑り、ガラスのコップが床に落ちる。コップが割れる。 |
| 七 瀬 |
「!」 |
| 9 フラッシュ(七瀬の回想) |
| 西尾に捕らわれている七瀬。正面にヘンリー。 |
| 七 瀬 |
「(苦しく)殺……して!」 |
| 10 元の室内 |
| 七 瀬 |
「……(悲痛)」 |
| × × × |
| 七瀬、鞄から写真立てを取り出す。子供の頃の七瀬、横で微笑む精一郎と静子。 |
| 七 瀬 |
「……お父さん。私は何なの?」 |
| 11 フラッシュ(七瀬の回想) |
| 集中治療室に横たわる静子。 |
| 静子の心の声 | 「七瀬は/どうなるの?」 |
| × × × |
| 精一郎 | 「……このまま忘れさせるんだ」 |
| 12 元の室内 |
| 七 瀬 |
「(写真に)教えて……何を忘れさせようとしたの?」 |
| 13 フラッシュ(七瀬の回想) |
| 精一郎 | 「しばらく姿を隠す……危険なんだ」 |
| × × × |
| 葬儀に来ている藤子。 |
| 藤子の心の声 | 「火田先生は本当に/亡くなったんだろうか」 |
| × × × |
| 西 尾 |
「お前は俺の同類じゃない、俺以上の悪だよ。悪意の塊なんだよ」 |
| 14 元の室内 |
| 七 瀬 |
「(写真に)どうしてこんな力があるの? 私は悪い存在なの? ……だから、お父さんは私を捨てたの?」 |
| 写真。精一郎の笑顔。 |
| 七 瀬 |
「どうしてそばにいてくれなかったの? お父さん……何もわからないよ。答えてよ。(悲しみと怒り)お父さん!」 |
| 七瀬、写真立てを床に投げつけようとするが−−−できない。嗚咽。 |
| ○ タイトル |