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●うちの子にかぎって........2 第四回(1)

□ 吉祥寺本町小学校・五年三組の教室
――給食時間。
ワイワイと食べている子供たち。
TV画面――“今日の一言”益田校長が登場。
益田校長「お年寄りを大切にしよう! 以上」
「あ、校長先生、自分のこと言ってる」
笑いが起きる。
「子供のほうをもっと大切にしてほしいよな」
「そうだそうだ」
白井妙子「うち、おじいちゃんもおばあちゃんもいないから大切にしようがないんだ」
「あたしンとこも」
「いなかにだったらいるけど」
「核家族の時代だもんね」
石橋先生「お年寄りは自分のおじいちゃんおばあちゃんだけじゃないだろう?」
「邪魔くさいんだよね、道なんかトロトロ歩かれてちゃ」
「時々蹴飛ばしたくなっちゃう」
石橋先生「そんなこというなよ。お前たちだっていずれはおじいさんおばあさんになっちゃうんだぞ」
「やだァ、あたし、しわしわになってまで生きていたくないわ」
「うちのおばあちゃんなんかボケちゃって大変。ウンコなんか食べちゃうんだぜ」
「ちょっと、食事中よ!」
女の子たちが非難の声を上げる。
「先生」
五十嵐毬藻が手を上げる。
石橋先生「なんだ?」
毬 藻「お年寄りを大切にって、どうすればいいんですか」
石橋先生「........そうだな、困っている時にちょっと手助けしてあげればいいんじゃないか?」
「小さな親切」
石橋先生、頷くが........
「大きなお世話!」
石橋先生「........」
「何才から年寄りなんですか」
石橋先生「うーん、難しい質問だなあ」
「この前さ、電車で席譲ったら『失礼ねッ』だって........頭真白なのに」
「俺なんか逆だった。いきなり『小学生のくせに! 立ってなさいッ』て」
石橋先生、苦笑する。
「扱いにくいんだよな、あの年頃。甘やかすとつけあがるし、ほったらかすと悪のりするんだから」
石橋先生「(からかって)なんだよ、お前たちのことじゃないか」
「ひどおい!」
「先生、謝ってよ!」
石橋先生、非難の集中砲火を浴びる。
石橋先生「(耳を押さえて)わかったわかった、悪かった」
姦しく盛り上がる子供たち。
石橋先生、必死に制止しようとして――
□ タイトル
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