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●うちの子にかぎって........2 第五回(1)

□ 吉祥寺本町小学校・五年三組の教室
石橋先生「みんなにいい知らせがある。来週一週間は、午前中授業だ」
「えー!?」
「やったァ!」
子供たち、大喜びするが――
中浦三平「先生! 家庭訪問なんでしょ」
石橋先生、笑って頷く。
子供たち、ガックリ。
「ひどいなあ、喜ばしといて........」
井田麻由美、特に嫌な顔をしている。
石橋先生「そんなにがっかりするなよ。今から配る調査票は明日集める。ちゃんと........あ、訪問日に希望があれば、それも書いといてくれ」
「はーい」
石橋先生、調査票を最前列の子供に配る。
「先生、あんまりママに変なこと喋らないでね」
「お願いしますよ。うちのお母さん、先生の言うことなんでも信じるタイプだから」
石橋先生「(苦笑している)」
「ママ、張り切っちゃうな、部屋掃除したり、髪の毛セットしたり........」
石橋先生「普段のままでいいっていっといてくれよ」
「そういっても綺麗にしちゃうのが女なんだな」
岡野史恵「はっきり言って、うちのお母さんは美人です」
石橋先生「そうか、会うのが楽しみだな」
「先生も男ねえ」
石橋先生「岡野だけじゃない。みんなのお母さんに会うのが楽しみだよ」
――麻由美の浮かない顔。
史 恵「ただ、心配なんですよね、うちのお母さん」
石橋先生「ン?」
史 恵「惚れっぽいんです。先生、結構いい男じゃない?」
「ゴマするなよなァ」
史 恵「浩介くんもいることだし、変な気だけは起こさないで下さい」
石橋先生「(苦笑する)」
ワイワイと石橋先生を冷やかす子供たち。
その中で、麻由美だけが家庭訪問調査票を見ながらため息をついている。
□ タイトル
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